閑話休題

気ままな日常&詩です。

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第五話 視点「魎」

暗くなってきたね、お話が。(ぉぃ
ま~仕方ない、著者が私だからねw


登場人物&名前募集中です~お気軽にどうぞ。
現在の登場人物(候補を含む

魎   中学生、男(13才 名字未定
望月一葉  中学生、女(13才
黒猫  野良猫 ルシフェル ♂
湊 お気楽キャラ&頭良し(14~18才(?)、男
不思議ちゃん(詳細未定
有紀 中学生、女(口が達者。
真二 中学生、男(正義感が強い?

魎「一葉か。」

メールを確認して小さく息を吐く。「まだ起きてる?」って小学生でもこの時間には寝ていないだろうに。まだ時計は八時を少し過ぎた辺りを示している。
返信を打っているとまたメールが来た。

メール 一葉「ごめん、今のなし!!」
魎「・・・・馬鹿か、あいつは。」

文面を見て思わず頭を抱えた。どう返信しようかと考え込んでいると・・携帯が電話の着信を知らせた。表示されている名前は「望月一葉」。

魎「・・・何なんだ、イキナリ。」
一葉「うぁ、不機嫌?」
魎「用件は?」
一葉「ん~・・えっと、そのね。」
魎「何だよ。」

どうやら話題は無いらしい。そういえば、一葉からの電話やメールは初めてだったと気付く。前にアドレスなどは教えていたし、聞いていたのだが・・特に用事も無いので連絡を取っていなかった。
電話越しに、困って慌ててる気配が伝わってくる。

魎「・・っとに、お前から初めて来た電話が半ば嫌がらせとはやってくれるな。」
一葉「えぇ!?嫌がらせじゃ無いよ!!」
魎「まぁ、良いけどな。」
一葉「う~ぁ~・・」

少しだけ、驚いた。今までココにいる間は、携帯の着信は無視していた。それが思わず取ってしまった。これも一葉の謎発言のお陰か。

一葉「・・え~っと、魎はもう家に着いた?」
魎「着替えて外出中。」
一葉「その割にはずいぶん静かだね。」
魎「五月蝿い場所は嫌いだからな、今は・・橋の下に居る。」
一葉「・・・・橋の下?」
魎「昔からの気分転換の場所なんだよ。」
一葉「こんな時間にそんな所いたら補導されるよ?」
魎「大丈夫だ、人通りなんて皆無だから。」
一葉「そういう問題じゃ無いでしょ。」
魎「なぁ、一葉。」
一葉「何?」
魎「・・・・悪い、なんでもない。」

返事も待たずに通話を切りそのまま電源も切る。
ダメだ、一葉に打ち明けても・・きっと変に思われるだけだ。いつの間にか俺は左腕を潰すように右腕で握りこんでいた。ピリピリとした痛みで心を落ち着かせる。

魎「・・結局、失うモノだ。必要以上に親しくなってどうする?」

深く、息を吐く。
まだ心がざわついている。だから、俺は普段のようにポケットからカッターナイフを引っ張り出す。それは、ヒトには見せる事ができない行為。
左腕の袖を捲り上げ・・カッターナイフを横に引いた。
小さな血の玉が腕に浮き、遅れてゾクリと身震いするような痛みと平穏をもたらしてくれた。
最初の頃はそれこそ爪で引っ掻く程度だったはずの、感情を鎮める行為。次第に押さえが利かなくなり気付けば俺の左腕は・・ズタズタで誰にも見せる事ができないような状態になっていた。
だから、どれだけ暑くても長袖を着て腕を隠していた。誰にも見られる事が無いように・・誰にも知られる事がないように。
この癖を知っているのは・・両親だけだろう。そして、それを知った時の親の言葉で・・俺は人との関わりから距離を取るように変わっていった。

魎「・・「それに何の意味があるの、気味が悪いだけで意味なんてないでしょう?」か、我が親ながら最高の質問だよ。」

自然と口元に笑みが浮かぶ。それで、心が落ち着いた。
「楽しければ笑い、悲しければ泣けば良いでしょう?」歌にあった一小節。

魎「それができないおぞましい化け物になってんだよ。」

「泣いた所で何も変わらないし笑った所で何も変わらない。」それを・・最悪の形で知った。
だからこそ、捨てたんだ。「感情」を・・
結果的に、俺は無表情な人間になったんだが、それだとそれで問題が多かった。まぁ、要するに・・「生意気だ」と眼を付けられた。そこで頑固にそれを貫き通すほど愚直じゃなかった俺は、表面上だけでも笑い、怒り、悲しむような振りをするようになった。
その分、こうして一人になると・・酷い状況になるわけで、人間不信になってるんだけど。

魎「・・やれやれ。今日は疲れたよ。」

身体から力を抜く。静寂と暗闇、足の上で眠る猫の背を撫でながら・・眼を閉じた。
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  1. 2007/11/21(水) 18:10:05|
  2. 雑文
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
<<第六話 視点「一葉」 | ホーム | 昏い残光>>

コメント

すっごい切ないよぅ・・・・。
気づいたら、左手で胸元をすっごい握り締めてた。
今、めちゃくちゃ泣きそう。
>泣いた所で何も変わらないし笑った所で何も変わらない。
辛いよ・・。
寂しいよ・・。
  1. 2007/11/21(水) 21:08:28 |
  2. URL |
  3. 龍磨 #-
  4. [ 編集]

んん~、これは、是非とも魎の過去を知りたいですねぇ。

体の力を抜くのは、家の中とかじゃなく外、それも人目の付かない所なのね。
・・・るっしーがいてよかったよ。
これ以上は言うまい。
  1. 2007/11/21(水) 21:18:59 |
  2. URL |
  3. 須世莉 #u2lyCPR2
  4. [ 編集]

うー・・・胸が苦しい。
重いですね;;
人間不信は寂しい。
一人の時間は好きだけどそれはいつも誰かがいてくれるからだから。
人間は一人じゃ絶対生きていけないと思います。
  1. 2007/11/21(水) 21:36:24 |
  2. URL |
  3. 姫 #qfe1dUzA
  4. [ 編集]

・・・

「貴方はまだ、囚われのお姫さまのままか?暗い牢獄に、閉じこもったままか?」
「貴方の安らぎは未だ、そこにあるのか?左の剣は、傷つけても構わないが、その剣が刃こぼれするたびに、周りの明かりが揺らいでいるのを、貴方は知っているはずだろう?」
「貴方の目は、もう周りの明かりを見たはずだろう?」
「私は心配になる、周りの明かりに照らされて、暖められた貴方の血は、明かりが見えない時、冷えてはいないだろうか?見えないだけで、貴方を常に照らしていることを、貴方は気づいているのだろうか、と」


「この全てが、私の杞憂であれば、それに越したことはない」
  1. 2007/11/22(木) 01:39:20 |
  2. URL |
  3. REIDOLL #-
  4. [ 編集]

うぅ…深い…冥い…
俺こういうのダメ…

けど、これ頑張って書いてるんだから精一杯応援しないとNE!

深いね。
この行為が常習的になってるっていうことは
過去に相当深いトラウマ…
「何故自分が~であいつが~なんだ…」
とか、他人に対する負い目だろうかね。
もしかしたら、魎は昔とても人当たりのいい少年だったのかね?
基本的に自虐的なコレは事故とか、事件とか
そういうのとは無縁な気がする。
知ってる例が少ないからこういう偏見になってるのかもだけど。
  1. 2007/11/22(木) 18:38:03 |
  2. URL |
  3. 清深緑 #se57KKPw
  4. [ 編集]

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コメントは何でも良いのでどんどん下さい!
気付き次第、暴走気味に返答させていただきますので!(ウザイな
では~w

あ、リンク等はフリーで!!w

追記~
こんな変人の友人になってやっても良いぞ?という方はコメントに「友人希望」とで書いてくださいな。
こちらの勝手な判断によって、私のアドレスが解るかも!
はい、誰も要りませんよね(泣

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